Bloody chocolate ー甘美な初恋ー



「少し、歩こう?」


言葉をかけて

ゆっくり歩かせた。

少し息が整ったところで

今度は道のわきに

座らせた。


「今、体どんな感じ?」


「気持ち悪い・・・

それになんかおなか痛い。」


「そっか。

じゃあ、しばらくここで待ってて。

先生呼んでくるから。」


「ありがと・・・」


弱弱しく言うハルちゃんを背に

私は走りだした。







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