Bloody chocolate ー甘美な初恋ー
その言葉の意味がわかり
笑って頷いた。
「うん、私も欲しい。」
そっか、と薄く微笑んで私が
牙をたてやすいようにしてくれた。
ただ高い位置になれるよう、足の
上に置いてくれてるだけだけど。
私はさっきイクトがしたように
首筋に噛みついた。
牙を立てて音を立てて血を飲んでゆく。
……ほんのり甘い。
やっぱりイクトのが一番美味しい。
ただ鉄の味がするだけのボトルの血とは大違い。