Bloody chocolate ー甘美な初恋ー



イクトの髪をふわふわし続けていると。


その手を横から伸びてきた

大きな手に掴まれた。


「何、やってんだ。」


眠そうに瞼をもちあげる。


黄色がかった綺麗な瞳が覗いた。



「…おはよ」


「……」


話をそらしたことに対して

いつもなら何か言うのに眠いのか


目をこすりながらおはよ、

と呟いた。

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