Bloody chocolate ー甘美な初恋ー
全く……
昨日はちゃんと持って来てたのに。
「私、一応ボトル持ってきてるから少し分けてあげるよ。」
そう言ってボトルを差し出す。
でも突き返されてしまった。
飲まないの?
と首を傾げて言うと
薄く微笑んで
「お前のが良い。」
と言って私との距離を縮める。
そのまま私を抱き上げて自分の足の間にくるように座らされてしまった。
「良いだろ?」
昨日と同じように聞く。
私がなんて答えるかわかってるくせに。
少し頬を染めながらうん、と頷いた。