Bloody chocolate ー甘美な初恋ー



昨日同様に牙を立て飲み始める。


それと同時に甘い痛みと痺れを感じた。


口を離し痕を拭って消した。

昨夜とは違う黄色がかった瞳が
私をみつめる。


「お前はどうする?」

今度は意地悪な笑み。


でも私はそれに躊躇う事なく

私もイクトのやつがいい

と答えた。



私もまた昨日同様に
牙を立てて飲んでゆく。


……甘くて美味しい。


そして飲み終わってから
痕を拭って消した。


< 32 / 207 >

この作品をシェア

pagetop