君は世界で1番輝く星【短】
俺は力なく、その場に座り込む。
「クソッ…………」
気づけば俺の頬に、涙がつたう。
目を閉じると、いろんな佑月が浮かんできた。
初めて会った時、強張った顔で俺を見る佑月。
俺が女だと気づいた時の、不安そうな顔。
俺が意地悪すると、負けじと言い返す負けず嫌いな顔。
親のこと、俺たち仲間のことを大切に思う優しい顔。
そして……俺だけに見せる…幸せそうな顔。
全部、全部。
俺が知ってる。
俺だけが、知っていたい。
俺にとって一番大切で大切で。
何にも代えられない、愛しい人。
俺は佑月が好きだ。
そう思ったら、佑月に無償に逢いたくなった。
見つけなきゃ。
今度は、俺が。
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