君は世界で1番輝く星【短】



「私の性格は知ってますか?」






「性格?性格は絶対良いよ!顔見たらわかる!」





ゆきさんは自信満々に答えた。






「私、昔たくさんの人を騙してた時があったんです。もう昔の話ですけど。これでも、私が心から良い子だと思えますか?」







「えっ…?そうなの?」






ゆきさんは、私が何を言おうとしているのか、まだ分かっていないようだった。






「私の表面だけ見て、私を良い子だと勝手に決めつける。それってただの思い込みに過ぎないんですよ。碧空さんのことだってそう。あなたは碧空の中身を知っていますか?仕事をしてる時の表面だけの碧空さんしか知らないんでしょう?」








「………それは…」





ゆきさんは、黙り込んで何かを考えてるようだった。







_
< 52 / 79 >

この作品をシェア

pagetop