君は世界で1番輝く星【短】
「私の性格は知ってますか?」
「性格?性格は絶対良いよ!顔見たらわかる!」
ゆきさんは自信満々に答えた。
「私、昔たくさんの人を騙してた時があったんです。もう昔の話ですけど。これでも、私が心から良い子だと思えますか?」
「えっ…?そうなの?」
ゆきさんは、私が何を言おうとしているのか、まだ分かっていないようだった。
「私の表面だけ見て、私を良い子だと勝手に決めつける。それってただの思い込みに過ぎないんですよ。碧空さんのことだってそう。あなたは碧空の中身を知っていますか?仕事をしてる時の表面だけの碧空さんしか知らないんでしょう?」
「………それは…」
ゆきさんは、黙り込んで何かを考えてるようだった。
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