君は世界で1番輝く星【短】




真っ白なチャペル。





正面に見える大きな窓からは、奇麗な青空がまるで絵のよう。





「きれ〜…」








「花嫁様ですね!早く準備しますよ!」






「あぁ!はい〜っ」






私はあっという間にウェディングドレスを着せられた。



「キレイよ。佑月ちゃん。お父さんとお母さんも喜んでるわね…」




控室には、私と里美さんの二人だけ。







私の密かな夢だったんだよね。





真っ白なウェディングドレス着るの…







お父さん、お母さん。






見えますか??





佑月、お嫁に行くよ。





勝手に決めてごめんね―…。





ポタッ――





「あれっ…何で涙なんか…」





「そうね。勝手にポンポンと決まっちゃったもんね。ビックリする暇とかなかったから…涙出てきちゃったのね。でも大丈夫よ。これからは本当の家族だもの。あなたの本当のお母さんになれるのよ、私。もっと頼ってね…?」






「里美さんっ…!本当にありがとうございます…!」





「もう…泣くのはまだ早いっ!せっかくキレイにしてもらったのに…。さぁ碧空に会いに行きましょ」






「はい!」






本当に心から。






ありがとうの気持ちでいっぱいです。







_
< 74 / 79 >

この作品をシェア

pagetop