君は世界で1番輝く星【短】
真っ白なチャペル。
正面に見える大きな窓からは、奇麗な青空がまるで絵のよう。
「きれ〜…」
「花嫁様ですね!早く準備しますよ!」
「あぁ!はい〜っ」
私はあっという間にウェディングドレスを着せられた。
「キレイよ。佑月ちゃん。お父さんとお母さんも喜んでるわね…」
控室には、私と里美さんの二人だけ。
私の密かな夢だったんだよね。
真っ白なウェディングドレス着るの…
お父さん、お母さん。
見えますか??
佑月、お嫁に行くよ。
勝手に決めてごめんね―…。
ポタッ――
「あれっ…何で涙なんか…」
「そうね。勝手にポンポンと決まっちゃったもんね。ビックリする暇とかなかったから…涙出てきちゃったのね。でも大丈夫よ。これからは本当の家族だもの。あなたの本当のお母さんになれるのよ、私。もっと頼ってね…?」
「里美さんっ…!本当にありがとうございます…!」
「もう…泣くのはまだ早いっ!せっかくキレイにしてもらったのに…。さぁ碧空に会いに行きましょ」
「はい!」
本当に心から。
ありがとうの気持ちでいっぱいです。
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