君は世界で1番輝く星【短】
「あ!ゆず…き?
可愛い!めっちゃ可愛い佑月!俺と結婚して!」
「ふざけんな!」
パシッと愛舞さんを叩く碧空さん。
か…かっこい〜…
タキシードが、こんなに似合う人っている…?
「碧空さん…かっこいいです」
「お…おう。お前もな…」
「ちゃんと可愛いって言わなきゃ!」
そう言って茶化す愛舞さんに、また碧空さんはパシッと叩いていた。
「さ、そろそろ行くか。チャペルに入る前のレッドカーペットの道に、記者たちが集まってる。中に入るのは身内だけだから。俺らは後からついて行くから」
「わかりました。陽斗さん」
外に出てみると、噂をかけつけた記者の人たちがたくさん…!
こんなに………!?
しかも記者だけじゃなく、ファンの子たちまで来ていた。
緊張と恐さで、手が震える。
「行こう。佑月」
ギュッと握られた手。
暖かくて、優しい手。
私、この手に守られるんだ…。
そう思うと、気持ちがすごく落ち着いた。
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