花霞む姫君
「野球部、休んだんだ?」

一応こっちから話を振ってみる。

「ああ。」

「今帰ったとこ?」

「ああ。」

「それにしては遅かったね。」

「ああ。」


…会話にならない。

とりあえず藍ちゃんは翔太の姿をみれなかったわけだ。


私が次の言葉を探そうと下を向いたとたん、

翔太は私の隣をドスドスと足音を立てて通り過ぎて行った。


もう~相変わらず愛想がない!
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