花霞む姫君
昇降口をでて、校門を出て、先輩はどんどん歩いていく。
ちょっと早足で、ついて行くのがやっと。
「あの、先輩、手を離してください。」
やっとそう言ったら、先輩は立ち止まってくれた。
「恥ずかしい?」
「…はい。」
「逃げない?」
「はい。」
「じゃ、離す。」
と、先輩はパッと手を離した。
「それと、私今日は…」
「堀内の家に行かないとなんだろ?わかった。そんなに遅くまで連れ回さないよ。」
やっぱり。
先輩は堀内の家のことを知ってる。
「これから、どこへいくんですか?」
「まあ、ついておいで。」
とにこやかに先輩は歩き出した。
いつも通学につかう最寄り駅を通り過ぎ、踏切を渡り、街の中へむかう。
やがて街をも通り過ぎると、
公園にたどり着いた。
ちょっと早足で、ついて行くのがやっと。
「あの、先輩、手を離してください。」
やっとそう言ったら、先輩は立ち止まってくれた。
「恥ずかしい?」
「…はい。」
「逃げない?」
「はい。」
「じゃ、離す。」
と、先輩はパッと手を離した。
「それと、私今日は…」
「堀内の家に行かないとなんだろ?わかった。そんなに遅くまで連れ回さないよ。」
やっぱり。
先輩は堀内の家のことを知ってる。
「これから、どこへいくんですか?」
「まあ、ついておいで。」
とにこやかに先輩は歩き出した。
いつも通学につかう最寄り駅を通り過ぎ、踏切を渡り、街の中へむかう。
やがて街をも通り過ぎると、
公園にたどり着いた。