花霞む姫君
「なんで、堀内くんまで一緒に?なんでなんで?」
「ん~だって、昨日叔母さんが亡くなったから。」
「はあ?」
「私お父さんのお姉さんで、翔太のお父さんの妹。ずーっと東京で一人暮らししてたみたいだから、私は全然会ったことないんだけどね。」
「なるほど、花澄が行かなきゃいけないんなら、堀内も行く可能性大だね。あきらめなよ、藍。」
「それって、東京にいくってこと?」
「ううん、こっちでいいみたい。」
「こっちって、花澄のうち?」
「まさか。うちアパートだもん。翔太のうちだよ。」
「あ~堀内家は広いもんな。」
「え、じゃあなに、今日は花澄、堀内君のうちにいくの?」
「しょうがないじゃん。従兄弟だし。」
「いいな~従兄弟いいな~」
でた。『藍ちゃんの従兄弟いいな』。
でも私、最近全然翔太とは話してないからいいなもなにもないんだけど。
むしろ同じ年の従兄弟ってのはビミョーで、学校ですれ違っても挨拶もしない。
「藍、人が亡くなったのにいいな、とか言うな。」
「はあ~い」
藍ちゃんはよくまゆみちゃんに怒られる。
でもそのたびに素直にいうことをきく。
だから藍ちゃんのこと憎めないんだよね。
「ん~だって、昨日叔母さんが亡くなったから。」
「はあ?」
「私お父さんのお姉さんで、翔太のお父さんの妹。ずーっと東京で一人暮らししてたみたいだから、私は全然会ったことないんだけどね。」
「なるほど、花澄が行かなきゃいけないんなら、堀内も行く可能性大だね。あきらめなよ、藍。」
「それって、東京にいくってこと?」
「ううん、こっちでいいみたい。」
「こっちって、花澄のうち?」
「まさか。うちアパートだもん。翔太のうちだよ。」
「あ~堀内家は広いもんな。」
「え、じゃあなに、今日は花澄、堀内君のうちにいくの?」
「しょうがないじゃん。従兄弟だし。」
「いいな~従兄弟いいな~」
でた。『藍ちゃんの従兄弟いいな』。
でも私、最近全然翔太とは話してないからいいなもなにもないんだけど。
むしろ同じ年の従兄弟ってのはビミョーで、学校ですれ違っても挨拶もしない。
「藍、人が亡くなったのにいいな、とか言うな。」
「はあ~い」
藍ちゃんはよくまゆみちゃんに怒られる。
でもそのたびに素直にいうことをきく。
だから藍ちゃんのこと憎めないんだよね。