花霞む姫君
午後になって、お葬式を終えたお母さんが帰ってきたので、私はベッドを抜け出し、リビングへ行った。
「熱はどう?」
「…朝よりは楽。早かったね。」
「本当はもうちょっと残って接待やらなんやらしないといけないんだけどね。」
と、喪服姿のままもらってきた残り物のお寿司やら天ぷらやらを手際よく冷蔵庫にいれるお母さん。
「あんたのことが心配だから早く帰れって、お父さんが。」
「ふうん…」
「ま、お父さんはお酒飲んでるから、あのまま堀内の家に泊まってくるかもね。」
そのほうが、色々と気楽だわ、とケラケラ笑う。
ピンポーン
と、インターホンが鳴った。
ハイハイ、とお母さんが玄関にいくと、
制服姿の翔太とまゆみちゃんがいた。
「熱はどう?」
「…朝よりは楽。早かったね。」
「本当はもうちょっと残って接待やらなんやらしないといけないんだけどね。」
と、喪服姿のままもらってきた残り物のお寿司やら天ぷらやらを手際よく冷蔵庫にいれるお母さん。
「あんたのことが心配だから早く帰れって、お父さんが。」
「ふうん…」
「ま、お父さんはお酒飲んでるから、あのまま堀内の家に泊まってくるかもね。」
そのほうが、色々と気楽だわ、とケラケラ笑う。
ピンポーン
と、インターホンが鳴った。
ハイハイ、とお母さんが玄関にいくと、
制服姿の翔太とまゆみちゃんがいた。