Tear Drop
お互いに恥ずかしがりで
メールだけのやり取りが
2ヶ月続いていた頃…

元カレである諒と男まさりの
かっこいい女の子、若菜が
頻繁に私の家まで
来るようになってた。

家って言っても
窓ごしに話するくらい。

その日もいつものように
夜中まで話してた…そこまでは
変わりなかったんだ。

若菜が
「私風呂入ってまたくるわ~」
と家に帰っていった。

私と諒のふたりだけになり
不謹慎なことに私の心臓が
高鳴る。

「やっぱななは可愛いな。」

軽くそんな事が言える諒。
相変わらず女慣れしてるな~
ぐらいで軽く流してた。

そういえば南くんも結構
女の子との噂も聞いてたけど…
意外と消極的なんだよね…
なんでだろ??

なんて考えてたら…

「手の大きさ比べよ♪」
って諒が言って来た。

「いいけど…??」

そう言って手を合わせる。

「やっぱり俺となな運命かもな??
手の大きさ一緒~♪」

…トクン

……何でドキドキしてんの
なな変だよねι
南くんが好きなのは嘘じゃない…けど
諒のひとことだけで
こんなにドキドキしちゃうんだもん。

─なな…都合良すぎだよ
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