静かなる
あさみは全身を打ったのに、きれいな顔をしていた。

入院生活でだんだん筋肉は落ち、痩せこけはしたが、顔に傷はひとつもない。


「…そうだ、明日そのカフェでパンとコーヒーをテイクアウトしてくるよ。
あさみの分も買ってくるからね。
一緒に食べようね。」


俺はあさみの手を握り、撫でさすりながら話を続ける。

もう面会時間が終わる。
あさみと離れなければならない。
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