静かなる
彼女が上京すると知った時、俺は転機が来たと思った。

彼女に俺の想いを打ち明けるときが来たんだと思った。

しかし、彼女が出発する日はとうとう言えなかった。

もう諦めようと思ったが、彼女がいなくなってからの俺はすっかり楽しみを失い、退屈な毎日を送ることになってしまった。
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