静かなる

澪が感情を高ぶらせても、慎吾の様子は変わらなかった。


「心配してくれるのは有り難いんだ。
皆そう言う。
辛いのは俺って、皆思ってるよ。

でも、俺は彼女のそばにいれたらいいんだ。
昔から、俺には彼女が居てくれたら良くて、彼女と離れて暮らしていた時より、今のほうが幸せな位さ。」


淡々と話す慎吾に、澪は狼狽した。
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