命〜失って気付くモノ〜

｢美空？俺…わかる？｣




『…海斗？』



｢おぅ!!久しぶりだな!!｣



『久しぶり…。何で？』



｢久しぶりにちょっと声が聞きたくなって…｣



あんな別れ方をしたものの久しぶりに聞く海斗の声に懐かしさと新鮮さを感じ、私達はあの初めての間違い電話の時のようにたくさん語った…。





私と別れてしばらくしてから、中学の同窓会に行った海斗は、そこで初恋の人と再会し、今はその人と付き合っているらしい。



それの話を聞いた瞬間、どこか寂しい気持ちになった自分がいた…






そして１時間くらい世間話をした後、海斗はゆっくり話出した。


｢あの日…俺達が別れた日…本当にごめん…。俺、もうあんな事しない!!もうちゃんと止めたから安心して!!｣



『そっかぁ…ちゃんと止めたんなら良かった。』



｢あのさぁ、久しぶりに友達として会わない!?｣



『えっ!?…でも…』



｢いいじゃん!!ちょっとだけ会ってくれない!?｣


私はしばらく悩んだ結果…


『うん…。わかった!!』







後に、この結果が私を不幸のどん底に突き落とす事となる…