命〜失って気付くモノ〜
そして6時間後…。
私は分娩室に案内された。
「じゃあ下着脱いで分娩台に乗って少し待っててくださいね」
看護師さんにそう言われ、私は言われた通り分娩台に乗り待っていた…
ここって…本当は出産する人が乗るんだよね…
ここって…新しい命が誕生する瞬間を味わえるとこなんだよね…
なんで私、こんなとこ乗ってんだろ…
よくドラマや漫画でこの瞬間に
『やっぱり止めます!!』
って飛び出すシーンを見た事があるけど、正に今の私は今にも飛び出しそうな衝動にかられた。
そんな時ようやく先生が入って来た。
そして手術で使う器具が並べられていく。
私はお腹に手をあて目を
ギュッ!!
と瞑り歯をくいしばった…
そして先生が注射器を片手に私の右腕を消毒した。
「じゃあ麻酔しますね。私が数字を順番に数えるので後に続いて言ってください」
そして右腕が
チクッ!!
と痛んだと同時に
「いーち」
『いーち』
「にーい」
『にーい』
頭がぼーっとしてきた…
「さーん」
『さーん』
「よーん」
『ょ-・・・』
私の目から一筋の涙がこぼれた…
私は分娩室に案内された。
「じゃあ下着脱いで分娩台に乗って少し待っててくださいね」
看護師さんにそう言われ、私は言われた通り分娩台に乗り待っていた…
ここって…本当は出産する人が乗るんだよね…
ここって…新しい命が誕生する瞬間を味わえるとこなんだよね…
なんで私、こんなとこ乗ってんだろ…
よくドラマや漫画でこの瞬間に
『やっぱり止めます!!』
って飛び出すシーンを見た事があるけど、正に今の私は今にも飛び出しそうな衝動にかられた。
そんな時ようやく先生が入って来た。
そして手術で使う器具が並べられていく。
私はお腹に手をあて目を
ギュッ!!
と瞑り歯をくいしばった…
そして先生が注射器を片手に私の右腕を消毒した。
「じゃあ麻酔しますね。私が数字を順番に数えるので後に続いて言ってください」
そして右腕が
チクッ!!
と痛んだと同時に
「いーち」
『いーち』
「にーい」
『にーい』
頭がぼーっとしてきた…
「さーん」
『さーん』
「よーん」
『ょ-・・・』
私の目から一筋の涙がこぼれた…