命〜失って気付くモノ〜
血圧を計りに来たり、夕食を運んで来てくれたりと病棟は慌ただしい。




当然私は、食事なんて喉を通る筈はなく、運ばれて来た食事を見る事もしないで窓の外を眺めてた…



部屋は個室とは言え周りから聞こえてくるあの声…






オギャーオギャー…



私は咄嗟にベッドに潜り耳を塞いだ…




聞きたくないよ…











すると






ガチャッ!!



部屋のドアが開き誰かが入って来た。



そしてベッドの横に立っているのがわかる。


私は潜った布団からそっと顔をだした。


そしてその瞬間…
私の体は温かい腕に包まれた…
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