命〜失って気付くモノ〜
それからどれくらいの時間眠っていたのだろうか…
目を覚ました私は病室のベッドに寝ていた。
そしてすぐ横では大輝がしっかりと私の手を握りしめていた。
私は自分のお腹がペッチャンコになっているのに気付き
『赤ちゃん出ていっちゃったよ〜』
と大輝に泣きついた。
そして何も言わずに私に腕を回し、優しく背中を撫でてくれた。
すると
コンコンッ!!
部屋をノックする音が聞こえた。
『はい』
私が返事をすると、先生が入ってきた。
そして私達に向かってゆっくりとこう話た。
「お子さんの死因は臍の緒に結び目が出来てしまっていてそのせいで充分な栄養が行き届かなかったのが原因のようです。でもこれはお母さんが悪いわけではありません。仕方ない事なのです。誰にも防ぎようがなかった…」
私は必死に声を殺して泣いた…
そんな私に先生は一言…
「赤ちゃん、見ますか?」
えっ!?
私達の赤ちゃん!?
赤ちゃんに会えるの!?
でも会うと余計辛くなるんじゃないだろうか…
そんな不安が過り、ふと大輝を見た。
すると大輝は決心した強い目付きで私を見つめ小さく頷いた。
そして私は一言…
『お願いします…』
目を覚ました私は病室のベッドに寝ていた。
そしてすぐ横では大輝がしっかりと私の手を握りしめていた。
私は自分のお腹がペッチャンコになっているのに気付き
『赤ちゃん出ていっちゃったよ〜』
と大輝に泣きついた。
そして何も言わずに私に腕を回し、優しく背中を撫でてくれた。
すると
コンコンッ!!
部屋をノックする音が聞こえた。
『はい』
私が返事をすると、先生が入ってきた。
そして私達に向かってゆっくりとこう話た。
「お子さんの死因は臍の緒に結び目が出来てしまっていてそのせいで充分な栄養が行き届かなかったのが原因のようです。でもこれはお母さんが悪いわけではありません。仕方ない事なのです。誰にも防ぎようがなかった…」
私は必死に声を殺して泣いた…
そんな私に先生は一言…
「赤ちゃん、見ますか?」
えっ!?
私達の赤ちゃん!?
赤ちゃんに会えるの!?
でも会うと余計辛くなるんじゃないだろうか…
そんな不安が過り、ふと大輝を見た。
すると大輝は決心した強い目付きで私を見つめ小さく頷いた。
そして私は一言…
『お願いします…』