命〜失って気付くモノ〜
なんだ無職か…

嘘つかれてた事はショックだったけど、想像してたよりマシな内容だったので安心した。


『なんだ無職だったの!?別にそんなので嫌いになんかならないよ!』




「俺さぁ、本当は無職で金ないくせに…美空の求めてるような年上のしっかりしたカッコいい彼氏でいたくて…デート代とか全部借金したんだ…」







えっ!?


借金…………


私とのデート代…じゃあこの指輪も…


私は頭が真っ白になった…


しばらくの沈黙の後私は声を震わせながら聞いた。


『借金って…いくらぐらいあるの?』



「…自分の生活費も合わせたら60万くらい…本当にごめん…」
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