犯罪的関係♥

私たちは駅まで歩いて…
今電車。

『あー座りてぇ』
私がさっき一つだけ空いた席に
すぐに座ったから
嫌みっぽく何回も言ってくる。

『若いんだから
立ってられるでしょ?!』

『無理無理。
運動しねーし、
ベッドの中じゃなきゃ
動かねーもん。
アンタはいつも楽だよな。
マグロちゃん?』

電車の中で下ネタ!
しかも大声で!
マグロってバカにされてるし!

無視するか、無視!
公共の場でこんな恥ずかしい奴
無視するしかない!

『無視?無視か』
翔が私の膝を軽く蹴った。
それからは静かになった…

翔は立ちながら寝てた。
もう降りる駅じゃん!

私は翔の腕をひいて
ホームに降りた。
『いって』

『もう駅降りたから』

『へー。
こっからどのくらい?』

『かなり歩くよ』

翔はだるそうにしている。
『はーマジかよ…』

私と翔は駅から家までの道を
歩いた。
『なんでこんな遠いのー?』

『駅歩あるから安いの!家賃が!』

『へー。貧乏なのか、
姉ちゃんは』

『一人暮らしなんだから
当たり前でしょ?』

『えっ、姉ちゃん一人暮らし?!
てっきり実家だと思ってたのに。
飯楽しみにしてたのになー』
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