精一杯Love


「いや、それは萌加が気づいてないだけ…。まぁ、いいや。


萌加。そんなお前だけでは到底この作戦は無理だ」


…私、今遠まわしに頭の回転が悪いやつみたいなレッテル貼られたよね。


「だから、中入君の娘さんを呼んだんだ。中入君!はいって!」


がちゃっと客間につながっているドアが開き、日本人形みたいな子が入ってきた。


「萌加、久しぶり。4年ぶり…かしらね。中入真白(ナカイリマシロ)です」


ふふふ、という感じに柔らかく笑みを浮かべる真白。



「真白?!久しぶりだね」


「萌加、私…萌加を手伝いにきたの。おもに参謀役としてね」


…参謀って作戦とか考えたりする人、のことだよね。


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