精一杯Love
≪当り前でしょ?
私が作ったんだから。私に出来ないことはないわ≫
…さすが…天才だわ。もうこうやって自信満々に言いきっちゃうところもすごいな...
≪あとね。ビデオ機能も付けたから私も萌加の目線で萌加がみている映像を見れるから≫
それだけ分かっておいて、と言って真白からの電話のような指示は終わった。
…勝手な子だな、本当に。
そんなことを考えていると部屋のドアが開き、咲彩が入ってきた。
「萌加、お待たせ…?」
そこまで言うと、咲彩がハッとした顔をする。
「…なんでっ?!なんで萌加ウィッグつけてないの?」
…そのことか。なんて言い訳しよう。
「あのね…咲彩の家に来るだけだからさ、はずしてきちゃった」