精一杯Love
「そっかぁ」

と咲彩は良い、楽しそうに笑い始めた。


「やっぱりさぁ。萌加は金髪がよく似合うね」


「…そうかな。私、かわいくないし」


「そんなことないよ?!

萌加、モデルさんって言っても通用すると思うけそ」


…お世辞か。なんかすごい突っ込みを入れたくなった。


「それより、咲彩は皿をテーブルに置いたら?」


「うん。


これ、左からチョコレート、チーズ、バナナ。で、こっちがクッキーね」


…4種類をこんな量。咲彩のお母様、絶対分量を考えずに作ったに違いない。


「咲彩、もしかして、これ。私に食べさせるためにここに呼んだ?」



そう聞いた瞬間、咲彩は私から目をそらした。


「…食べてもいいけど、太ったら…咲彩の責任になるからね?」
< 21 / 43 >

この作品をシェア

pagetop