精一杯Love

しかも、私は昔からお父様の仕事を手伝ってて、私が高校生だってばれたらヤバいしね。


まぁ…お父様の仕事の手伝いって言っても、今回の佐野への潜入みたいなスパイ業みたいな感じのばっかりだけど。


でも、真白の力を借りたのはこれが初めて。


…もしかして、佐野って相当手ごわいのかしら。



「あ…そうだ。ニーナと萌加は違う人だから。もし、私が咲彩と一緒に居て佐野さんに会ったら、また私のこと…佐野さんに紹介してね?」



「あ、うん分かった。今さ、もし萌加が言ってくれなかったら間違えてまずいことしちゃうことだっよ…」


あはは、と乾いた感じの笑みを浮かべる咲彩。


多分、言っておかなかったら、学校で祐人に会って「この間会ったじゃん」なんてぬかしてくれることだったんだろう。


…言っておいてよかった。


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