精一杯Love


私、金髪の時は高校生には見えないらしいから…。


まぁ、ふけてるってことかな?それとも大人っぽいって受け取っておいていいのかな?


「じゃあ、佐野さんのところに戻ろうか」


「…もう、萌加が連れてきたんじゃない」


ぶーぶー、と文句を言っている咲彩を連れて祐人の元に戻る。



「ごめんなさい、お待たせしました」


「いや、別に待ってない。で、毛利さんだっけ。咲彩とはどんな知り合い?」


…おっと…、そんなこと聞かれるなんて思ってなかったぞ…。


私がどうしようかと迷っていると、耳から真白の声が聞こえてきた。



≪萌加、咲彩とニーナはパーティーで会ったってことにしておきなさいよ≫


おぉ、真白…ナイスアイディアすぎる。


≪もう、途中までちゃんとアドリブで出来てて萌加にしちゃ上手いな、って思ってたのに…やっぱりどっかが抜けてるのよね…≫


…真白、それは私に対してかなり失礼だと思うんだ。


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