精一杯Love


「そんなの、社会勉強だっていえばどうにでもなるでしょ」


…無理やりだ…。すごい、今とってつけた内容だ。



「ちょうど毛利ホテルの毛利夫人ってイギリス人じゃない。


萌加が毛利夫人の娘だって言ってもばれないわよ。後は、私がハッキング出来ないようにブロックしたり…情報を少しね」


ふふふ、と笑い始める真白。


相変わらずこういうときの真白はすごく楽しそうだ。


…でも、毛利ホテルの夫人ってイギリス人なんだ…。


まぁ、それなら私が金髪だってなんら不思議はないよね。



「あ、そうだ。萌加、萌加も咲彩の家に行って聞いたと思うけど…今、祐人の専属秘書と秘書課の募集してるんだよね」


へぇ…秘書課の募集もしてるんだ。



「ええと、祐人専属の秘書募集っていうよりも、あれかな…。秘書を募集してから、その中で一番優秀そうな子に祐人の秘書を一任するっていう形らしいわよ?」


…それさ、私が相当頑張らなくちゃ計画が潰れちゃうってことだよね…?


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