精一杯Love


「法にかかわるよね?」


「私はそんなこと気にしないわよ」


…そうですか。

でも、その情報によって私が念入りに準備しなきゃいけないことが分かる。


「萌加はニーナとして祐人に会ったことがあるわけだから。毛利ニーナとして履歴書も作ったの」



「ニーナってカタカナでいいのかな?」


「まぁ、本当は新菜でニーナでも良いんだけどねぇ…。どっちがいい?」


む…。どっちがいいかな…。


確かにカタカナのほうがハーフっぽいけど。


「漢字で新菜にする。そのほうが新菜とのつながりがある気がして嬉しいの」


「そう、分かったわ。データも全部そっちで書き変えておく」


真白がうんうんとうなずいた。




「…萌加…!お前、そんなに新菜家のことを考えてくれてるなんて…私は嬉しいぞ!」


ガバっと立ちあがってお父さんが私に対して言ってきた。


「ちッ…もう起き上ったか…」



真白、黒すぎるぞ。しかもお父さんが1分くらいしてすぐに起き上っちゃうところもすごい。
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