ヴァンパイアと人間
「誰が言った、そんなこと」
「智乃君が...」
「チッ...余計なことを...」
翔琉は小さな声で呟いた
「余計なこと...?」
「なんでもない。ヴァンパイアなんか居るわけねえよ」
翔琉があたしの頭を優しく撫でる
「じゃあヴァンパイアの世界と人間の世界は違うの?」
「は?」
撫でる手が止まる
「...アイツが言ったのか?」
「うん...」
「はぁー...ンなわけねえよ。ヴァンパイアなんて絶対居ないから」
「うん...」
翔琉ははっきりそう言った
だけど、何かを隠してる...?
あたしには秘密なこと!?
あたしだけまた仲間外れ~...
切なくなるよ、うん