ヴァンパイアと人間
「明日から俺が迎えに行けって翔琉に言われてるから、翔琉の家で待っててね」
「うん、」
「じゃあね~」
「バイバイ」
智乃君はあたしの頭をポンポンとして、走り去った
翔琉の家の前だった
...もう帰ってるのかな...?
...居るわけないか...
あたしはそのまま、家に帰った
「ん...いい匂い...」
あたしの頭の上でそんなことを呟いた人には気付かずに...
「ただいまー」
「おかえり、実桜。翔琉君が来たわよ?」
「...翔琉が?」
あたしと翔琉が付き合ってるのはもうお母さんは知ってる
どうして翔琉が?
「なんか、周りに気を付けろって言ってたわ。実桜、アンタ何かしたの?」
「なにもしてないよ?」
あたしが特別な血ってこと以外は...
「...気付いたの?」
「へ?何に?」
「...いいえ、なんでもないわ。弁当出してちょうだい」
「はーい」
カバンから弁当を取り出す
...あれ?
弁当をお母さんに渡してからカバンを見ると、1枚の紙