ヴァンパイアと人間
カバンの中でこっそり開いた
『絶対アンタの血を俺のもんにしてみせる
覚悟しとけ
ヴァンパイア』
...ちょいちょいちょい!!!
え、あたし狙われちゃう感じ!?
翔琉に言わなきゃ...!!!
「...あ...」
翔琉に言う必要ないんじゃん...
あたし、別れたんだし...
「なにか言った?」
洗い物をするお母さんが振り向いた
「ううん、なんでもない。シャワー浴びて来るね」
「早く出てきてね?洗い物たまってるから」
「はぁい」
...怖いなぁ...
あたしの家の周りにヴァンパイアなんて居ないし...
1人じゃ怖いよ...
涼子、家に泊まってくれないかな...?
...仲悪くしたのはあたしじゃん
今更頼むのも嫌だよね...
あたしはシャワーを浴びながら1人で考えていた
「出たよー」
リビングに出て、ソファに座る
はぁー...
翔琉、学校来るかな?
...気まずいな...