ヴァンパイアと人間


休み時間になったら、後藤理輝君が近寄って来た


「初めまして。仲良くしてくれないかな?」


瞳が...不思議な色...


なんか...よく分かんない色...


「君、安達実桜ちゃんでしょ?」


「えっ?」


なんであたしの名前...


「この子には近寄らせないから」


雅樹君があたしを抱き寄せた


「...ふーん。君達もヴァンパイア?」


普通に言っちゃってるし!!!


「あぁ」


「じゃあその子の血が欲しいだけ?」


「違う。俺たちは...」


「血が欲しいんじゃないなら、その子俺にちょーだいよ」


「きゃっ...」


体が見えない糸で引っ張られた


「てめっ!!!」


「俺、この子の血がないとダメなんだよね~」


気づいたら後藤理輝の腕の中


なぜ!?


何が起こった!?


「俺らヴァンパイアには能力があるんだ。だからなんでもできちゃうってわけ♪」


後藤理輝が笑う


瞳の色が...変わってる!!!!


瞳の色って変えられるものなの?


...あたしは人間だから無理か









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