ヴァンパイアと人間
「てめえ!!俺の女に手を出すな!!」
「翔琉...?」
なんで...2人が...?
「実桜の気持ちが届いたからだよ」
涼子がにっこり笑う
「う...涼子ー!!!」
怖くて、会えなくなるのが怖くて
涼子に抱き着いて泣いた
「ごめん...ごめんね...」
「ううん、実桜が謝ることは何もないよ。あたし達が...言わなかったから...」
「てめえだけは許さねえ...」
翔琉の瞳の色が変わった
「ケッ。ただの人間が俺に勝てると思うのか?」
後藤理輝の瞳の色がまた変わった
だけど翔琉は何も変わってない
あれ...?
「な...なんで...!?」
「俺を知らないなんて、お前も悲しい男だな」
「お前、誰だよ!!!!」
「クスッ。ヴァンパイアの世界に戻って誰かに聞け」
「う...うわあああ!!!!」
後藤理輝は消えた
...消えた!?
「なんで消すの!?」
翔琉に詰め寄る
「消してねえよ。...元居る世界に帰しただけだ」
元居る世界...って...ヴァンパイアの世界...?