ヴァンパイアと人間

近付く危機



あたしは知った


翔琉には、別れるという言葉が効かないこと


絶対あたしは翔琉を許しちゃうこと


「てか!!!後藤理輝はどうなったわけ!?」


「ヴァンパイアの世界でどうにかなってるだろ」


「けど1回は人間の世界に来たじゃん...?」


「あぁ、それはヴァンパイアが人間の世界から消えると同時に記憶も消される」


そんな器用な...


「でもあたしの記憶は消されてないよ?」


「それは...まあ...関わりあるからじゃねえ?」


「ふーん」


そんなことまで出来るんだ


じゃあ空も飛べるのかな?


「飛べるよ」


「本当っ!?」


「けど滅多に飛ばないよ。飛んでる姿、見つかったら自然とヴァンパイアの世界に帰されるから」


「へぇー...」


そんなこともあるんだ...


「実桜、今日は泊まってけ。もう遅いから」


「いいのっ!?」


「あぁ。智乃と雅樹も泊めるから安心出来るだろ?」


「うん...あっ!!!」


昨日、見た紙を4人に見せた


「なんだこれ?」


「分かんない。カバンの中に入ってたから...」


「後藤理輝のことか?」


「でも何も言ってなかったぜ?」









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