ヴァンパイアと人間


「やっぱり...そんなもんか...」


「え?何が?」


何の話??

「実桜、これからは絶対涼子と行動しろ」


「涼子と?」



「そうだ。...さすがに体育の着替えしてる最中を一緒に居るわけにもいかねえからさ...」


あ、そういうこと...


女子ばっかだもんね、着替えは...


その中に翔琉が居たら困る、あたしも...


「だから涼子と居ろ、絶対。涼子、実桜を見失うなよ」


「らじゃー♪」


涼子は笑って敬礼をした


涼子で大丈夫かなぁ...


「実桜、今心配したでしょー?」


「え...へへ...」


思ってること、全部分かっちゃうんだ...


ほんと、人間じゃないんだね...


「俺らだって...最初からヴァンパイアじゃない」


智乃君が言った


「え?違うの?」


「ヴァンパイアになるには、ある人に血を吸い取ってもらわないとなれないんだ」


「ある人って?」


「...俺の親父だ」


「...王様ってこと?」


翔琉はうなずいた


王様に血を吸い取ってもらったらヴァンパイアになれるの?


...てことは翔琉や涼子も...?










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