ヴァンパイアと人間
「その桐生先輩って2年生?」
「うん」
「何組?」
「そこまでは聞いてない...」
まさかヴァンパイアだなんて思わないもん...
「あ」
「え?」
そういえば昨日...
「昨日がどうかしたか?」
「昨日の帰りにまた青い瞳をした男の人に腕掴まれて、あたしが特別な血を持ってること知ってたんだ。けどあたしは全然知らない人で...」
「クソッ...」
翔琉は悔しそう
「全然気づかなかった...」
「ねえ、もしかして...」
「絶対そうだ。親父が...こんなに近くに居たなんてな...」
え?
えぇぇぇ!?!?!?
「実桜ちゃん、驚きすぎ」
「はい、すいません...」
「実桜、絶対俺らから離れるなよ?俺らも実桜のそばにずっと居るから」
「うん」
けど家帰ったら1人...
「あぁ、それなら平気」
「え?なんで?」
「やっぱ知らねえの?実桜の母さんも元はヴァンパイアなんだぜ?」
「...はい?」
お母さんがヴァンパイアだった?