ヴァンパイアと人間


「じゃあみんなで寝ればいんじゃね?」


雅樹君が冷蔵庫をあさりながら呟いた


「「.....」」


2人はおとなしくなる


それで解決出来るんだ


「ヴァンパイアって案外、単純なんだぜ」


智乃君が小声で言った


単純でいいのか...?


「じゃあ翔琉、布団持って来てよ!!」


「はぁ!?なんで俺なんだよ!?」


「男でしょ?それか能力使って布団持って来てよ」


「意味分かんねえ」


とか言いながらもちゃんと布団は持って来てくれた


「ほれ、とっとと寝るぞ」


あたしが寝転がるとみんなも寝転がる


あたしは翔琉と涼子に挟まれて眠るようになった


「実桜は俺のお姫様」


「何言ってんの!!あたしのお姫様に決まってるじゃんか!!♪」


「分かった...分かったから寝ようよ...」


もう...眠たい...


「俺らは寝なくても平気だから。実桜は寝な」


「そっか...」


やっぱり、別なんだ...


みんなは、人間じゃない...


あたしも、人間じゃない...


いつか...みんなと同じようになっちゃうのかな...?







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