ヴァンパイアと人間


朝が来て、起き上がる


「あれ...?」


「あ!!実桜、起きた?」


涼子が朝ごはんを作っていた


「翔琉は...?」


「分かんない。多分...」


「?」


涼子は言葉を詰まらせる


「どこ行ったの?」


「...お父さんのとこかな」


ってことはヴァンパイアの世界か


『今日は約束通り行くからな』


はいはい


分かっていますー


「はい!!ご飯食べて!!」


「涼子が作ったの!?」


めちゃくちゃ美味しそうな目玉焼き...


「あたしにだってご飯は作れますけど!!」


涼子がふて腐れる


「ちょっとー、拗ねないでよ!!」


「早く食べちゃってよ!!」


「はーい。いっただっきまーす!!」


椅子に座って目玉焼きを突っつく


「ん!!!」


めちゃくちゃ美味しい!!


「良かった♪結構練習したんだよ!!」


涼子は嬉しそうな笑顔を見せた


よく見れば、手や腕にはやけどの痕








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