ヴァンパイアと人間
慌ただしい毎日
「きゃー!!!」
あたしは朝から叫ぶ
「お母さん!!なんで起こしてくれなかったの!?」
「起こしたわよ!!なのに起きないのは実桜でしょ!?はい、パンと弁当持って行ってらっしゃい!!」
「ひっへひはーふ!!!(行ってきまーす)」
パンを口に入れて、慌てて家を出る
翔琉、待っててくれるかな...?
待ち合わせは、翔琉の家の前
通り道だからね...
あ!!
人影がある!!
「翔琉ー!!!」
遠くから大きな声で叫ぶ
「ハァハァ...おはよっ!!」
「...実桜、寝坊したな?」
「えへっ...」
バレてるし...
「寝癖、整ってない」
「はひ!?」
慌てて飛び出したから忘れてた...
「女だっつうのに...寝癖ぐれぇ整えろよ」
「あ...あはは...」
翔琉が一撫ですると、すぐストレートに戻る
「ありがとー!!」
「行こうぜ」
「うん!!」
翔琉と手を繋いで登校する