ヴァンパイアと人間
「理由を言ってみろ」
「あたしにとって、みんなは大切な人なんです。絶対...失いたくない記憶の一部なんです」
「.....」
王様とお母さんは黙り込む
「たしかにヴァンパイアってのは怖いです。けど...全員が全員そうではないことが分かりました。翔琉たちは...すっごい優しくて...あたしに仲間というものをくれました」
「涼子はあたしに勇気をくれて、智乃君は笑顔をくれて、雅樹君は優しさをくれて、翔琉は...愛しさをくれました。仲間ってそういうものじゃないんですか?少なくともあたしはそう思います」
それだけ...翔琉たちが必要
王様は1つ溜息をついた
「実桜!!」
「え?」
辺りを見渡しても誰も居ない
「涼子...?」
「実桜!!!こっち!!」
たしかに涼子の声が聞こえる
「どこ!?」
「ここ」
「わっ...」
急に目の前に雅樹君が現れた
「雅樹君...?」
「俺も居るよーン♪」
「智乃君!!」
雅樹君の後ろに智乃君が現れた
「実桜ーん!!!」
「キャッ...」
急に後ろから抱き着かれて前のめり
「りょ...涼子!!!」