ヴァンパイアと人間
「ハァ...やれやれ。子どもが一気に5人に増えたよ」
「お世話になります」
「まあ1人っ子だったからね、実桜は。兄弟が増えた気がしていいでしょ?」
「一気に増えすぎでしょ、これは...」
「まあまあ、いいじゃん。楽しく過ごそうよ♪」
涼子ってば...能天気...
「実桜、実桜」
「う?」
翔琉が手招きしてる
「なに?」
近寄ると抱き締められる
「ど...どうしたの?」
「メール、見てくれたんだな?」
「うん」
当たり前じゃん
「これからは人間になった俺らが実桜を守るから。ずっと俺らと一緒に居てくれるよな?」
「...聞き方、断れないじゃん...」
断るつもりもないけど
「当たり前だ。お前に拒否権などねえ。お前はずっと俺のそばで俺のために笑えばいいんだよ」
「わがまま彼氏...」
雅樹君がボソッと呟いた
翔琉には聞こえてないみたい
「で?返事はもちろん?」
子どものような笑顔の翔琉
「...もちろん、一緒に居るよ♪」
翔琉に抱き着いた