xxxFORTUNE
★また会える日まで
「琴葉ちゃん!?」
朝、愛琉さんのベッドで目が覚めたあたしの横で、目を細める女神。
「おはよ、楼那さん」
「なななななな.なんでっ」
あまりの衝撃に、飛び起きるように布団から出た。
ベッドに座って琴葉ちゃんを見ると、さも当たり前のようにそこにいて。
「楼那さん、もう体調は大丈夫だよね?」
「え、あ………」
そういえば、全然身体がダルくない。
それに、うっすらだけど魔力まで回復してるような。
「みんな、大広間に集まってるよ。
行こう」
手を引かれ立ち上がると、ひらりとドレスが揺れる。
え、どういうこと?
一瞬の間に、服装がエシャルのものに変わってる。
それに、頭に手を伸ばすと何かに触れた。
この感じ、ティアラ?
「今日は特別な日だから、姫様に新しい衣装を用意しなさいって」
促されるがままに、部屋を出て廊下を歩く。
「ねぇ、これは夢?
どうして琴葉ちゃんが、ここにいるの?」
「夢だなんてヒドいなぁ。
私が、楼那さんのこと知ってたらいけない?
エシャルのお姫様だってこととか」