希望という名のきみへ
わたしは地球未来13(チキュウミライ13)。
通称、NO.13。
性別は女性。
ここ何十年もの間、ミテラでは女性しか生まれていなかった。
ミテラで生まれた女性は、種存続の為、成人するとその意思に関係なく、冷凍保存された精子を子宮に注入され受胎を試みることが義務づけられる。
だが、その努力も虚しく、受胎に成功する者はいなかった。
ミテラに生存する人類の生殖能力自体が衰えてしまっていたのだ。
テラに存在する7つのミテラの内、生存する人類はわたしを含め僅か百名弱。
種の保存の法則からすれば、我々人類は既に絶滅危惧種に他ならない。