希望という名のきみへ


「永遠の子……」


それは永遠が産んだ子、という意味だと頭では理解したが、実感が湧かなかった。

いや、元々、わたしには子を産むとか、赤子というい実感がないのだ。


「泉は宇宙の子らを育てている。

泉は成長に必要な滋養だけでなく、宇宙の知恵をも授ける。

それは分け隔てのない、愛しみなのだ」



耳に響く、声、声、声……



「子供達も、お前を待っている」



わたしは永遠に抱かれ、その時を待った。
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