希望という名のきみへ


「ミク、無事か?」


「トワ」


わたしは永遠の問いかけに、その名をもって返した。


「目標を少し逸れたようだ。ちょっと面倒なことになる。わたしから離れるな」


わたしの身体に巻きつけていた紐を解きながら永遠がそう伝えてきた。


「無事を祈ろう」


どうやら、わたし達は相当緊迫した状態にあるらしい。
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