希望という名のきみへ


「トワ、おなかへったよ!」


子供たちが騒ぎ出した。

彼らの欲求は待った無しだ。


「そうだな、先ずは腹ごしらえが先だ」


永遠はあっさりわたしから目を逸らすと、子供たちを連れて歩き出した。

ここはもう危険のない安全地帯なのだ。

永遠はわたしを振り返ることなく歩き続ける。

彼の後を追うか、ここに留まるか、それを決めるのはわたしの意思なのだ。


わたしは、慌てて彼らの後を追った。


子供達がつくるテラの今の姿を確かめたかった。

永遠に寄り添い、彼の必要に応えたい。


空腹がわたしの背中を押す。

意思をもって決めるとは、案外、本能に近いものなのかもしれない。

< 49 / 99 >

この作品をシェア

pagetop