希望という名のきみへ
来襲
それは突然の出来事だった。
朝、異常な奇声で目覚めると、静かな泉は一変して地獄絵と化していた。
耳を劈く、子供達の叫び声。
舞い上がる土埃。
幾重にも重なる赤い光。
泉の周りの木の枝葉は赤い光に切り裂かれ、異臭を放って積み上がっていた。
そして、その下に、同じように切り裂かれた子供らの死体が横たわる。
いったい、何が起きたのか?!