先輩彼女
―ジン―
いい加減にしろよ。
なんで分かんねーの?
黙って俺にヤラれてろよ!
屋上のドアを開けてすぐ聞こえてきて、2人は立ち止まった。
物置みたいな小さな部屋から不機嫌そうなジンが出てきた。
ヒロ
『よっ。』
ジンはヒロに気付くと笑顔を作った。
ジン
『おぅ。ん?そっち誰?』
ヒロ
『カズ。俺の地元の後輩。』
ジン
『あ~前に言ってた奴か!俺ジン、よろしくな~』
カズ
「こっちこそよろしくっす。」
ジン
『俺もう帰るから今度遊ぼうぜ!…んじゃヒロ、あいつ頼むわ』
そう言って帰っていった。
『ちょっと待っててね』
「うぃっす」
ヒロが物置に入っていった。
気になったカズは少し近付き小窓から中を覗いてみた。
―マリさんだ。
制服が乱れててドキっとした。
そこで何があったのかはすぐ分かった。
ジン君が言ってた事から考えて、きっとマリさんもウザい事言っちゃったんだろうな。
ちょっとガッカリ。
俺は寝る事にした。